「鳥取市の情報発信について」
◯太田 縁議員 皆さん、こんにちは。市民の縁側、太田縁です。
去る10月30日、第31回全国豊かな海づくり大会鳥取大会が、天皇皇后両陛下に御臨席賜り、盛大に開催されました。大会のコンセプトに「鳥取県の豊かな自然、環境を守り、育てていく気持ちを次の世代へ繋げる礎となる大会とする」とありました。まちづくりも同様です。次世代につないでいかなくてはなりません。私たちは次の世代の子供たちにどのようなまちを残さねばならないのでしょうか。どのようなまちづくりをしなければならないのでしょうか。この観点から、鳥取市第9次総合計画、市庁舎整備について質問いたします。
まず、鳥取市の情報発信についてお尋ねします。
両陛下が鳥取に行幸され、この庁舎を訪問されたことは、鳥取市民にとって大変光栄なことでした。直接お話しになられた市長よりそのときのお話をお尋ねしたいという市民の声を耳にしました。市報には記載されていないことや、賜ったお言葉などがあれば、お聞かせください。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 太田議員の御質問にお答えいたします。
第31回全国豊かな海づくり大会鳥取大会が10月29日から31日まで、特に30日、31日を中心に本市で開催されました。天皇皇后両陛下はこの間、鳥取市に滞在され、30日には昼食会のため市役所へ御訪問いただきました。両陛下は昼食会の際、砂丘らっきょうなど、地元産品による昼食を召し上がられるとともに、唱歌「ふるさと」や、その作曲者である岡野貞一さん、作詞者である高野辰之さん、こういった方のことも話題にされましたし、また、因州和紙に対してもお話をされまして、いずれも私は深い感銘を受けたところでございます。こうした内容につきましては、市報12月号の5ページに記事にして紹介いたしたところであります。こうした取り組みを通じまして、天皇皇后両陛下が鳥取市民とも触れ合う機会を持たれ、また、鳥取市の実情も身近に把握されましたことは大変光栄なことで、大きな喜びであります。また、その後少し天皇陛下が健康を損ねていらっしゃった時期がございますが、既に公務に復帰されたということでございまして、大変うれしく感じているところであります。最初の御質問は以上です。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 ありがとうございます。
確かにこのように、市報にやや控え目に載っているように思います。なぜかというと、この海づくり大会はかなり長い間御尽力された職員の方もいらっしゃると思うし、鳥取市にとっては大変大きな行事だったと思います。そこで、市長にお伺いします。市報に掲載する重要度、掲載の内容、これはどちらで確認されていますか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 お答えします。
重要度の確認という意味がもうひとつわからないんですが、要するに重要度をどう判断しているかということだと思います。
これは、とっとり市報を掲載する目的から考えて、鳥取市の取り組みとか、鳥取市で行われるさまざまな行事、あるいは市民の皆さんへの必要な情報ですね、休日急患の関係の取り組みだとか、子供たちの予防接種のことだとか、その他、地域の活躍しておられる方とか、いろんな載せるべき内容が盛りだくさんにございます。そういったものを、直接は広報室で編集の計画を立てております。それと同時に、市報の内容について一般の方の御意見を伺う方法としては、御意見を募集しておりまして、抽選で記念の品物を差し上げたりするような形でそれを促しておりますし、あわせて、広報室が主催する市報についての意見交換会、外部の方を含めた意見交換会などでいろいろな御意見を伺いながら、編集に反映させていっているということでございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 市民の方と吟味しながらされているということでしょうかね。重要度ということですけれども、例えば、1面には鳥取市の相変わらず市庁舎の情報がこういうふうに記載されていますが、お隣の倉吉市のものをお借りしたんですけれども、こういう感じで1面に載せられているんです。そういうことについてはどこがどうだというんじゃなくて、判断をちゃんとしているんだということのように解釈しました。
次にお尋ねします。先般、このような感じで、市庁舎整備に関しての新聞折り込みがありました。これは市庁舎整備の予算で配布したと伺っていますが、具体的な費用と掲載内容、また重要度を、これは特に市庁舎の問題ではないんですけれども、新聞折り込みはどういうように判断され、また、各部局で情報を発信することが可能だと伺いましたが、じゃ、この場合は広報室はその内容を確認しているのか、あるいは把握しているのかということについてお尋ねします。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当の庁舎整備局長から、折り込みチラシという話が出ておりますが、この取り組みについてお答えいたします。
◯下村佳弘副議長 亀屋庁舎整備局長。
◯亀屋愛樹庁舎整備局長 お答えします。
まず、折り込みチラシにした理由というところでございますけれども、これは、市庁舎の整備は市政の重要な政策課題であり、広く市民の皆さんに浸透させるため、市報での情報提供のみならず、あらゆる手段、これを使いまして情報をしっかり発信していきたいという考え方によるものでございます。
そこで、市報にするか折り込みチラシにするかという判断でございますけれども、これは、市報ですと紙面のスペース、こういったものが限られます。それから、発行時期、これも1日ということで限られてきます。その原稿を用意するのに関しましては1カ月近く前には原稿を用意しなければならないということ。一方、折り込みチラシでございますけれども、これは数日前に原稿がまとまれば配布するというようなことが可能でございまして、そのような特徴に応じて出すようにしております。内容の緊急性、分量から、こういったもので判断しておるところでございます。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 緊急性があると。それから、費用についてお伺いしたいんですけれども、どれぐらい費用がかかるんですか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当局長からお答えいたします。
◯下村佳弘副議長 亀屋庁舎整備局長。
◯亀屋愛樹庁舎整備局長 今年度、折り込みチラシにつきましては3回発行しております。1回目が「安全・安心なまちづくりを」、これは5月13日に発行しておりまして、費用は149万7,965円。2回目につきましては「今こそ活力と魅力あるまちづくりを」ということで、7月31日に発行いたしまして、費用が58万3,004円。3回目は「鳥取市新庁舎建設基本計画(素案)のあらまし」ということで、10月18日に発行いたしました。費用は58万3,004円ということで、3回発行しております。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 やはり費用は、これが高いと感じるか、安いと感じるかは別として、かかると。皆さんよく御存じだと思いますけれども、市報というのは、皆さんも配られたことがあると思いますけれども、町内会組織で一生懸命配っているわけです。そうしたときに市民からの声は「そんなんだったら全部、市報も、じゃ、市が配ればいいが。一生懸命みんな配っておるのに」というような話も伺ったりするわけです。先ほどの、緊急性があって重要である情報ということ、やはり冒頭に申したように、海づくり大会というのは、町内を挙げてフラワーポットをつくったりとか、本当にみんな一生懸命頑張ったんです。そういう成功裏に終わりましたよという情報はぜひいただきたかったと思います。
そこで、前回9月議会にもお尋ねしたんですけれども、市からの一方的な情報ばかりを発信したり、市の主義主張に基づいて発信していることはないというふうに市長はおっしゃったんですけれども、市の提供している情報が信頼できなくなる、そして、市が本当に伝えなければならないこと、それが伝わらなくなる可能性があると思います。先ほどからの答弁では、この情報発信について、公正性というんですか、それを確保する仕組みというのが、ルールが存在しないようにうかがえるんです。余り時間がありませんから、ぜひこのルールづくり、どういうものが市民にとって本当に大事なのか、あるいは何を伝えないといけないのか、そういうことをきちっと精査していただきたいと思います。
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平成23年12月定例会「鳥取市の情報発信」.pdf
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