「鳥取市のまちづくりについて」

◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
                〔太田 縁議員 登壇〕(拍手)


◯太田 縁議員 市民の縁側、太田縁です。

朝露の久松山は緑が美しく、夜には澄んだ空気の中、蛍が飛んでいます。この美しい風景、久松山と市内の景観はいつまでも美しくあってほしい。縁側にはこんな思いを語りに多くの市民の皆さんがおいでになられます。今こそ、縁側に腰をおろして久松山を眺めながら、ゆっくり城下町鳥取について考えたいと思います。

本日は、鳥取市のまちづくり、中心市街地及び鳥取駅周辺の整備計画について、太平線シェルター整備計画の及ぼす影響について、駅南の歴史遺産について、地場産業の振興と鳥取駅周辺での情報発信についてお尋ねします。

住民投票の結果、市庁舎移転がなくなった今、鳥取市のまちづくりについて、中心市街地及び特に駅周辺の整備計画について見直し、検討し直す必要があるのではないでしょうか。まずは市長に御所見をお伺いします。


◯下村佳弘副議長 竹内市長。
                  〔竹内 功市長 登壇〕


◯竹内 功市長 太田議員の御質問にお答えいたします。

駅周辺の整備ということに関しては既に多くの議員の皆さんから、その必要性、重要性、これに絡んだ御質問をいただいておるところであります。庁舎の位置、新築移転でなくなったからといって、駅周辺のいわゆる再生、よみがえらせるといいますか、駅周辺は歴史的に見ても従来から非常ににぎやかな鳥取のかいわいでありましたが、改めて駅の北口・南口にわたって駅周辺をしっかり再生していくことは重要な課題であり、駅周辺再生基本計画にのっとりまして、今後とも適切に推進する必要があると考えております。

個別の事業については、例えば駅南側に計画中の公共駐車場の整備の時期とか、そういったことについては引き続きJR側の意向との調整を図っていくといった必要性がありますので、すべてがすぐに取りかかって事業ができるということではないにせよ、いろんな、駅周辺のにぎわいを生むような、魅力をアップさせるような事業は中心市街地活性化基本計画の大きな取り組みのテーマに1つであるということを申し上げておきたいと思います。


◯下村佳弘副議長 太田縁議員。


◯太田 縁議員 確認ですけれども、市立病院跡地の利用は現在は白紙ということでよろしいですね。


◯下村佳弘副議長 竹内市長。
                  〔竹内 功市長 登壇〕


◯竹内 功市長 市立病院跡地に市庁舎を建てるという計画、これについては現時点では白紙の状態であります。


◯下村佳弘副議長 太田縁議員。


◯太田 縁議員 先ほど公共駐車場について触れられましたけれども、この駅周辺再生基本計画についてなんですけれども、市長は上杉議員の質問に対して、立体駐車場は市庁舎移転とは無関係であるというような、また、橋尾議員の質問には、公共駐車場として必要だというふうに回答されました。しかし、この計画書5ページなんですけれども、現幸町駐車場の代替機能をと記載があります。市庁舎移転と関連がないとは読めませんし、市庁舎移転がなくなった今、公共の立体駐車場の必要性の理由は何ですか。


◯下村佳弘副議長 竹内市長。
                  〔竹内 功市長 登壇〕


◯竹内 功市長 駅周辺には時間貸しの駐車場が幾つかあるんですが、まだまだこれから、例えば鳥取自動車道が今年度開通するとか、いろんなイベントが行われるとか、そういったことを考えますと、やはり駅周辺に駐車場があれば、市内のイベントに駅で、そこで車をおりて駐車して、この間のB-1グランプリのときにあったように、中心市街地の中を歩いて出かけて目的地に行くといったようなことができやすくなるわけであります。鳥取駅も耐震改修していろいろ周辺の土地利用を考えて、魅力を高めたり集客力を高めたりする、そういう取り組みが検討されておりますので、現在、平面で駐車場となっている場所を立体駐車場にする計画が再生の基本計画の中に載っておりますが、これらの事業は市立病院跡地の利用と直接関係しなくても、必要性といったものは十分認められるものだと考えております。


◯下村佳弘副議長 太田縁議員。


◯太田 縁議員 にぎわいは必要かもしれませんけれども、例えば新幹線の計画がある北陸とかと違い、来訪者が確実に急増するような見込みもありません。この計画書によれば、市庁舎移転をするから、需要の増加を加味した台数を確保しようというふうにあります。需要の増加の見込みはないわけですよね。ということは、公共の立体駐車場は本当に必要ですか。


◯下村佳弘副議長 竹内市長。
                  〔竹内 功市長 登壇〕


◯竹内 功市長 太田議員が引用されている部分、構想の中で我々も注意深く取りまとめをしておりまして、庁舎整備ということとは離れて駅周辺の再生ということを言っておりますので、先ほどの説明が全く誤りだろうというふうには私は思っております。いずれにしても、これは必要性の高いものとして、今後とも実施に向けて検討していく、関係者と調整していく、そういったことが必要だと考えております。


◯下村佳弘副議長 太田縁議員。


◯太田 縁議員 何だかつじつまが合っていないように思うんですけれども、駅周辺を含めて、鳥取のまちづくり計画を抜本的に見直す必要があるのではないかとさっきから申し上げているんですけれども、ないというふうにお答えになるんでしょうか。お願いします。


◯下村佳弘副議長 竹内市長。
                  〔竹内 功市長 登壇〕


◯竹内 功市長 まず、抜本的に見直す必要があるんじゃないかという御質問です。

どこまでを抜本的に見直すという意味で含めておられるのか不明なんですけれども、これは、駅周辺の再生基本計画というものの内容は、先ほどお答えしたように、基本的に駅周辺の活性化、魅力アップ、にぎわいの創出、そういったものに必要なものとしてこれまで検討されたものでありますので、抜本的な改正ということは、時期の調整とか、あるいは関係者との調整とか、そういったことを別にすれば、特に考えられないと思います。

それで、中心市街地活性化基本計画の第2次版をこれからまとめようとしております。例えばくる梨の第3路線とか、いろんなことがありますが、ソフト事業を中心とした新たな活性化の展開を図りたいということを考えております。こうした新たな検討も今年度中にきちんとした形で行いますので、そうした中で改めて駅周辺の整備に関しても検討するといったようなことは予定しているところであります。

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平成24年6月定例会「鳥取市のまちづくり」.pdf
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