「太平線シェルターについて」
◯太田 縁議員 それでは、太平線のシェルター整備計画の及ぼす影響についてお伺いします。
このたび、太平線シェルター工事の設計が完了し、施工業者も決まりましたが、これは先ほどおっしゃった、やはり鳥取駅周辺再生基本計画の一環として検討されたものですね。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 鳥取駅前の太平線再生プロジェクトといいますのは、鳥取駅周辺再生基本計画案に先立って検討され、計画されて、現在実施中という段階であります。そういう意味では、駅周辺再生を実現するための先導事業ということで、この再生基本計画そのものの事業はシェルターの事業より後にいろいろ計画された事業で、そういう区別というか、時期の差といいますか、全体として駅周辺をよみがえらせていくための事業という意味では同じ目的のものでありますが、再生基本計画の事業というのではありません。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 やはりこれも市庁舎の移転が前提に検討されていると多くの市民は思っておられると思います。ですから、このシェルター計画も本来でしたら再検討するのが当然だと思うんですけれども、何度も伺っても、再検討するつもりはないということですので、そういうおつもりだという認識で、次の質問に移ります。
手元には、平成23年1月の基本計画がこのように2つあるんですけれども、1つが、こちらの方が当初のイメージですね。今回出されたのが、設計が決まったのがこちらということなんですけれども、イメージとはいえ、随分違いますけれども、一体どういった設計になったのかということを教えてください。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
議員の示されました鳥取駅前太平線再生プロジェクト基本計画において示されております図面は、計画の内容を視覚的にわかりやすくしたイメージ図でございます。基本計画に基づき、地元の新鳥取駅前地区商店街振興組合との協議により、柱の位置及び屋根材の決定、消防局等との協議を経まして実施設計を行った結果、現在の計画となっており、もう1つお示しになりましたパースはその実施設計に基づいたものでございます。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 もう少し具体的に答えていただきたいのですが、地下はどれぐらい掘り、柱の太さ、あるいは柱の本数、それからどれぐらいの高さ、あるいは素材はどういったものかということをお尋ねするように伺っていたんですけれども。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
いただいている内容が全体像としていただいておりましたので、これから柱の本数等は取り寄せたいと思いますが、まず、シェルターの概要についてお答えいたします。
まず、規模といたしましては、幅27メートル、延長61.5メートル、高さ14.6メートルで、構造は鉄鋼造でございます。面積は1,648平方メートルあり、体育館等に例えますと、バレーボールコートですと2面、バドミントンコートですと8面とれる体育館のような規模の空間を持つ施設ができ上がります。屋根は、東京ドームなどで使われている白色の膜構造の屋根材で、電動で開閉できるものとなっております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 伺ったところによりますと、長手方向の開閉式になっていて、随分大がかりなものだと思います。そして、軽量で明るい当初のイメージに比べて、今のお話は、先ほど柱の太さをと言いましたのは、少し皆さんにイメージしていただきたいなと思ってそういう質問をしているんですけれども、重厚で、やや圧迫感のあるような感じに変化しています。これはどういった理由でこういうものになったんでしょうか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 本数、寸法等については後ほど報告させていただきたいと思いますが、現在の太さ、本数になりました理由を先に答えさせていただきます。
このシェルターにつきましては、商店の前等に立ち上がるものでございますので、商店の営業、荷さばき等に差し支えのない位置に柱を立てるという大前提がございます。そのため、商店の営業に差しさわりのない位置に柱を立てるということで本数が限定されまして、その本数に応じた力を受けるということで太さが決まっているという条件がございます。設計に当たってはそのような点を考慮しております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 伺ったところによりますと、キャットウオーク、消防の消火活動をするための場所であるとか、かなりいろんなものを装備しなくては、商店街の中ですから、消火活動等も行われにくいと。そういういろんな、かなり難しいことをなさっていると。なので、こういう重たいものになっているんじゃないかと思いますけれども、随分こういう大きなものができるというのは、市民の方はもちろん、こちらの議場におられる方がどれぐらい御理解いただいているのかもしれないですけれども、かなり大がかりな、巨大なものができるということを私自身も認識しました。設置そのものに無理があるように私自身は思うんですけれども、シェルターを設置すれば、維持管理に費用が当然発生します。だれがどのように管理し、費用を負担するのか、お示しください。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
鳥取駅前太平線プロジェクトでは、官民が共同・連携し、ハード・ソフト両面の一体的な管理・運営を実現し、にぎわいづくりとまちの魅力を持続的に高める仕組みを導入することを目的としております。このため、当初より道路施設、これはシェルターの屋根の部分も含みます、その維持管理は道路管理者である市、利用空間の活用管理については地元商店街で行うことを前提に役割分担を協議しているところでございます。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 このシェルターの管理について、平成23年2月議会で田中前整備部長が「アーケードは商店街が設置して、市が支援するという形でございますが、今回、太平線で整備しようというシェルターについては市の施設でございますので、これを市が管理して維持していくということ」というふうに答弁いただいているんです。ということは、今のお話で、利用空間、構造物そのものについてはやはり鳥取市が管理をなさるという考え方でよろしいですか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。管理の分担といたしまして、もう少し具体的に述べさせていただきます。
シェルターについての維持管理は市が行います。これには、メンテナンスですとか、例えば何か飛んできたものが鉄骨にひっかかったというような場合のメンテナンスが含まれると考えております。一方で、活用施設でございますが、具体的には、芝生広場の管理、道路の日常的な清掃、また、シェルターをいつあけ閉めするかを決める等、そういった、活用に直接かかわる部分については地元で管理していただくよう、その費用の市の負担分も含め、詳細について協議を行っているところでございます。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 それでは、利用空間ということで、イベントも行う、にぎわいをつくっていきたいということでイベントを言っておられますけれども、このシェルターの建設の根拠となったという平成20年鳥取駅前・賑わいのまちづくり実証事業、この報告書によると、総事業費2,614万円のうち、調査費が1,020万、ハード整備が519万円、これを除いた1,075万がイベント経費だったように見えます。ということは、この実験結果と同等のにぎわいを生むには、これは10日間の実験だったんですけれども、実験とはいえども、約1,000万の経費を要するという計算になります。地元だけで負担するにはかなり無理がありませんか。市は当然この程度の経費は確保され、振興組合さんにずっと支援していくというか、どういうふうにやっていかれるおつもりでしょうか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 現在、新鳥取駅前地区商店街振興組合は、広く市民に対してイベント等の提案を募集しているという状況でありまして、イベントの計画をみずから募集し、その応募のあったものをもとにいろんな計画を作成される状況であります。本市としましても、太平線は駅周辺のにぎわい創出の重要な核と位置づけおりまして、こうした商店街の行うイベント開催に係る経費、これは鳥取市内のいろんな商店街での取り組みについてもそういった同様の経費負担をやっています。ですから、こういうイベント開催の経費を一部負担する、補助するというようなことを考えております。継続的にこの太平線では年間計画などを立ててイベントを行われるようなことが考えられると思いますが、そうしたことを十分この組合と協議して、今後そうした具体的な内容は決めていくことになると考えております。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 ちょっとわかりにくいんですけれども、じゃ、地元の方がイベントを中心になさると。それに対して補助を出していくと。ですけれども、先ほど申し上げたように、市長がおっしゃっている実証実験と同じぐらいのにぎわいを出そうと思うとかなりの費用がかかるんですね。約1,000万です。じゃ、これを地元の方にイベント提案と計画をずっとしていただかないとにぎわいはなかなかできないという話になるんですけれども、どうでしょうか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 実証実験というケースと、今回シェルター、大屋根のついた魅力的な新たな空間、これにおけるイベントの実施は、実証実験と全く同じだというふうには考えていなくて、経費についても、私も手元に資料がないので、議員の言われた1,000万円をチェックすることができないんですが、実際に年間を通じてどういうイベントをして、どれくらいの経費がかかって、市としてはどれくらいを支援するか、これは今後の話し合いで決めていく内容であります。具体的にそういったものを踏まえながら、地元で積極的に、商店街としてこういったイベントを含め、商店街としての取り組みなどを実施していただくことを期待しております。そういう意味で、同じぐらいかかるんだとか、大きな費用がかかるんだというのを実証実験と比べて議論するというのは適当ではないと思います。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 根拠になったということをお話ししているだけでいいと思うんですけれども、協議中であるというふうに受け取ったらよろしいですか。
次は、このシェルターの設置は本来地元がもともと望んだものなのかというふうに私は非常に疑問に思います。先ほど管理のことを少しお話ししましたけれども、火災時のときにどのような対応を考えていますか。例えば初期消火活動、先ほどおっしゃったシェルターの開閉、それから市民の誘導、市民の安全確保、これらの管理ももし地元に、責任の所在というんですか、例えば消防法の8条でいけば、管理者が消防訓練を行わないといけない。消防訓練は、例えば鳥取市さんが積極的に行うということになるんでしょうか。このあたりの責任の所在がはっきりしないんですけれども、お聞かせください。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
今ほど消防の話をいただきました。シェルターの設計に当たりましては、国の定めるアーケードの設置基準に基づきまして、警察、消防、当然でございますけれども、建築、道路管理者が協議することを行っております。つきましては、消防局とも協議を行い、この施設において消防活動が十分可能であるという確認をしているところでございまして、今おっしゃられたことは2通りの解釈がございますけれども、まず、周辺の建物に関する消火活動につきましては十分可能なことを確認しております。このシェルター自体が基本的には不燃性でございますし、燃えるような事態は想定しておりませんけれども、市の施設が火事になったものとすれば、当然市が消防署と連携して周辺の皆様に避難していただき、消防署と協力して対処するものというふうに考えております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 先ほどからのアーケード設置条件についてだとは思うんですけれども、アーケードが設置されるということは、消火活動がしにくくなるということなんです。ということは、初期消火をどのように行うかとか、いわゆる地元との協議が非常に大切だということを申し上げているんです。ということは、地元とこういう協定をきちんと交わせているのかどうか。こういう細かいことを。それは、火事が発生すれば当然消防が来るし、消防が消火しやすいようにシェルターは設計されています。けれども、それまでにどういうふうに消火をやっていくのか、そういうようなことを聞いているわけですけれども、こういうことも含めて協議書をきちんと作成されていくわけですね。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
現在の協定書は、先ほど申し上げました管理の範囲についての協定書を予定しておりましたが、別途御提案を受けまして、防災上の観点から必要な協定等を検討してまいりたいと考えます。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 それからもう1つ、今さらですけれども、シェルターとアーケードの違いを少し教えていただけますか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 アーケードとシェルターは基本的には同様の機能を果たすものです。先ほど申し上げましたとおり、アーケードの設置規準に関する国の通達に従いまして協議等を行っており、文言上の違いとなっております。アーケードは主として商店街の利便性を高めるための施設として、鳥取駅前太平線再生プロジェクトでは、天候に影響されることなく人が集まる魅力的な快適空間をつくるための施設としての特徴を強調するためシェルターと呼んでおりますが、アーケードとしての安全性の基準はすべて確認した上で施工準備に当たっております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 構造物としてはそうだということがわかりました。ただ、1つ、先ほど市長も少し触れられましたけれども、アーケードのある商店街というのは川端さんだったり、新町さんだったりというふうにあるわけですね。だから、駅前がにぎわいだと言いながらも、そこに支援をどんどん送って、反対側の方々、いわゆる商店街の組合もあるかと思いますけれども、そちらの方との合意というのは得られているんですか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 駅前の太平線通りのシェルターについては、駅前の商店街振興組合、こちらと直接話し合ってこれまで内容を固めてきております。新町とか川端ですか、そういった商店街に同意を求めるといった性格のものではもとよりないというふうに考えております。いずれにしても、中心市街地活性化の大きな取り組みの中の1つの駅周辺の活性化の取り組みであって、また、こちらの今言われた新町とか川端の商店街の活性化、これはまた別のテーマとして商店街の皆様と具体的に取り組んでいかなくちゃいけない、そういうふうに考えております。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 何かちょっと不公平な感じがいたしますけれども。
次に、景観についてお伺いいたします。鳥取市は景観行政団体に認定されていますが、これはどのような目的だったでしょうか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
景観法では、都道府県と中核都市は自動的に景観行政団体となりますが、その他の市町村は都道府県と協議し、同意を得られれば景観行政団体となることができると規定されています。本市としては、景観法の規定に基づき、さまざまな事業制度を活用しまして、地域の特性に応じた景観施策を主体的に推進することを目的に、平成18年6月1日、鳥取県との協議の上で景観行政団体となっております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 個性あふれる鳥取市の景観を守りたいんだ、まちを美しくしたいんだということだと思います。
さて、太平線シェルターですけれども、全国から鳥取に来られる方に最初に印象を与える場所です。この鳥取市の、先ほど紹介しましたけれども、景観計画によれば「鳥取市の顔。玄関として、久松山をランドマークとした景観整備を目指す」とあります。この太平線シェルターなんですけれども、駅をおりて久松山があり、反対側、左側に視野に入ってくるわけですけれども、この景観形成計画に適合したものと考えてよろしいですか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
適合したものとして設計しております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 そうですよね。景観というのは人それぞれによって感じることが違うんです。だからこそ、多くの方の意見を聞く場を用意しています。例えば景観審議会であったり景観協議会ですね。このシェルターに関して景観審議会では審議をなさいましたか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 お答えいたします。
鳥取市景観形成審議会は、鳥取市景観条例第27条の規定に基づきまして、市長の諮問に応じて、良好な景観の形成に関する事項を調査審議するために設置されております。このため、景観計画の策定及び変更ですとか、景観条例及び景観法に基づく届け出等に対する勧告や命令について意見をいただくこととしております。
太平線シェルター整備に関しましては、今ほど申し上げましたとおり、鳥取市みずからが景観上も適切に実施すべきものであり、鳥取市景観形成審議会の調査審議の対象となるものではありません。本事業につきましては、計画策定段階から、景観法や鳥取市景観条例に基づく基準や景観計画の考え方などを十分に配慮して設計されておりますけれども、駅前のにぎわい創出の基幹事業でもあり、審議ではございませんが、特に審議会に報告させていただき、素案段階での委員の御意見を伺っております。委員からは、屋根の開閉方法やコスト、シェルター内の明るさ、緑化フェアとの関連づけ等について質問いただきましたが、デザインそのものについて特に御意見はありませんでした。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 この審議会の議事録によると、なぜ報告だけなのかというふうなことがあります。ですから、先ほど申しましたように、やはり審議会で意見をとめ置く、聞き置くのではなく一緒に協議をする場所が必要だと思います。ですから、景観というのは皆でつくっていくものですから、鳥取市だからいいんだという話は余りあり得ないというふうに思います。
鳥取市はこの景観法において市民にはいろんな規制をかけるわけですよね。行政は審議会や協議会の意見を聞こうとはせず、目的や計画に記載してある、先ほどおっしゃっていた、いわゆる景観行政団体としての目的等々、やや実体を伴っていないように考えます。道義的に考えても、景観行政団体の長として、市長、とられるべき態度であるかということをお伺いします。どうでしょうか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 具体的な質問なのか一般論なのか、よくわからなかったんですが、太平線のシェルターの整備計画案、これを景観形成審議会に報告事項として説明したと。これは景観形成条例等に照らしても適切な対応であったというふうに考えております。景観形成条例の内容なり考え方は鳥取市として十分理解して、それを実施するということをあらかじめ当然のことと考えておりますので、それに沿って取り組みを進めているところであります。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 駅からおりた景観が、シェルターがあると非常にすばらしい景観になるんだというふうに市長は思っておられて、私はそうは思っていない。
ここでもう1つ市民の意見を伺いたいと思うんですけれども、市庁舎整備について市民への説明不足を見聞きしていますけれども、太平線シェルター、今のような物すごくがっちりしたものができるということを十分に市民の方には説明されているんでしょうか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 本シェルターにつきましては、新鳥取駅前地区商店街振興組合等と連携しながら検討してまいりました。基本計画となる鳥取駅前太平線再生プロジェクト基本計画作成時におけるパブリックコメントを初め、実施計画につきましても、平成24年2月の定例記者会見や市報24年3月号、ぴょんぴょんネット等、機会をとらえて情報発信を行っております。また、地元の明徳地区への説明会等も開催しているところです。工事執行予算につきましては議会で議決をいただき、この事業の必要性について御理解を得ながら進めているものと考えております。
なお、先ほどお尋ねの件でお答えできませんでした柱の規格の件でございます。太さにつきまして直径120センチ、本数といたしましては最終的には8本となっております。地元の商店街と荷さばき等の協議の結果、本数については最後に調整されております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 ありがとうございます。
市報に平成24年3月号に掲載されたということでしたね。市庁舎は市報に何回掲載されたんでしょうか。それでも説明し切れなかったとおっしゃっているので、1回の市報ではなかなか説明不足だと思いますけれども、市長、いかがですか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 市民への説明ということでありますが、この事業に関しても、チラシ等をつくって多くの市民の方に手にとってもらうとか、いろんな機会を通じて市民の皆さんに広報に努めているところであります。関係の地元周辺の方々とお話し合いをして計画内容を詰めて、今、実施の段階、契約して工事が始まろうとしている段階であります。引き続き説明が必要な部分、あるいは不十分と感じられるような部分がありましたら、お話しいただければ、我々は十分説明に行きますし、我々に対して別途お話があれば、対応させていただきます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 鋭意努力されているということでしょうか。
少し御紹介したいと思います。景観法の解説によれば、日本では高度成長期以降、全国どこへ行っても地域全体の調和・美観・伝統を軽視した建築・構造物が次々に建てられ、街並みや自然景観と調和や地域の特色が壊されていきました。良好な景観や環境を求めるよりも、経済性が優先され、建築基準法、都市計画法に違反しない限りどのような形態の建築物でも建てることができる「建築自由国」と比喩される状況になってきました。その結果、長い年月をかけて形成された伝統と風格、調和のある街並みが都市を含む各地に残っているヨーロッパや諸外国と比べて、無秩序でみすぼらしいと言われる今日の状況に至りました。一方、各地で高層マンションの建設などをきっかけに、トラブルや屋外広告のはんらんなどによって景観の価値に対する意識が次第に高まってきました。
このような背景から考えれば、景観上からの問題、それから、除雪の問題は景観審議会でも心配される意見があったようです。膜は年数がたつと雪が落ちなくなります。これは湯村のドームを利用されている地元の方から伺いました。鳥取では黄砂が積もる心配もあります。膜はたちまち汚れてみすぼらしくなることも懸念されます。問題点はまだまだあります。富山のように、グランドパレスですか、融雪のスプリンクラーを屋根に設置するなど、融雪の検討も余地はあると思います。
駅から商店街に流れをつくるためには、シェルターよりも横断歩道の方が効果的だと思います。さらには、先ほどのお話のように、市民への説明不足であり、また、地元との交渉もまだまだ不十分だと思います。これで市民の合意を得られていないと私は思うんですけれども、市民の合意を得られていないままこれ以上に進めるべきではないと思います。鋭意努力とはおっしゃいますけれども、せめて協定書がきちんと交わされるまでは着工を少し延期した方がいいのではないかと思いますが、市長、いかがですか。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
〔竹内 功市長 登壇〕
◯竹内 功市長 管理の協定の方はもう話し合いも始まって、まとまるんだと考えております。ですから、それは工事の着工と並行して行っていくべきだと思います。また、一般に対する広報なり説明なり、こうしたことについては、先ほどお答えしたように、必要があれば、さらに行っていくということで考えております。
先ごろ議会の議決も経て契約も承認されているところでありまして、こうしたのは工事のスケジュールをしっかり立てて、近隣の商店街の営業との両立といいますか、そうしたことをしっかり考えて進められているところであります。これを安易に変更するといったことは大きな問題を生じさせかねないわけでありますので、これにつきましては、今おっしゃられたような、工事の着工をおくらせるといったようなことは考えておりません。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 もちろん議会は承認されたわけですけれども、ここにおられる皆さんも、地元との協議がきちんとできているだろうという想定がありますから、その想定が崩れないようにしていただきたい。
それから、先ほど柱の太さが120とありましたけれども、地下も30メートル掘りますよね。工事を始めて30メートル掘ってから、いやいや、ちょっとやめてくれというようなことにならないように、もう少し慎重にされてはどうかということなので、そのあたりはぜひ聞いていただきたいと思いますけれども、どうでしょう。
◯下村佳弘副議長 竹内市長。
◯竹内 功市長 工事の施工にわたるお話が出ておりますが、担当部長からお答えします。
◯下村佳弘副議長 大島都市整備部長。
◯大島英司都市整備部長 工事の施工と協定の関係についてのお尋ねでございます。
協定につきましては現在、先ほど申し上げました基本的な役割分担については了解をいただいているところでございまして、詳細の費用等につきまして確認を行い次第、協定を結びたいと考えております。一方で、施工につきましては、やはり大きな工事でございますので、周辺の商業者の皆様がいつからいつまで通行どめになるのかと、そういったことについて非常に多くの要望をいただいております。そういったものにきちんと対応するために、現在、かなり緻密に工程を組んで地元に協議に入らせていただいているところでございまして、協定書のおおむねの合意がとれる見込みの中で、皆様のビジネスの邪魔にならない形で、できる限り工程を詰めていくという努力を続けていきたいと思っております。以上でございます。
◯下村佳弘副議長 太田縁議員。
◯太田 縁議員 市民の合意を得られているというふうに市長は思っておられるということで進めていかれるというふうに解釈します。
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平成24年6月定例会「太平線シェルター」.pdf
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